【衝撃】ジャンケン列車の真実
子供の頃、よく遊んだ「遊び」といえば何を思い出しますか?
・おままごと
・鬼ごっこ
・かくれんぼ
たくさん思い出があると思いますが、そのひとつに「ジャンケン列車」があったことを覚えていますか?
知らない方に向けて簡単にルールを説明します。
ジャンケン列車は、まず最初ひとりひとりバラバラになり、曲に合わせて歩きます。そして一斉にひとりずつ相手を見つけて、その場でジャンケン。
負けたら人は、勝った人の後ろにまわり、肩を掴んで一緒に歩きます。
これを最後のひとつになるまで繰り返すんですね。
巨大な列ができればできるほど、先頭の人のすごさは際立ち、まさにその間ジャンケン列車の王となるのだ。
ただし、こんな経験はないだろうか?
ジャンケン列車で巨大な列の先頭と戦い、負けてしまった時。
先頭から2番目の子に、
「後ろいけよ」
みたいな顔されたこと。
当時のぼくは、巨大な列車に戦いを挑み、負けて、当然その列車の傘下に加わることになるのですから、先頭から2番目の子にも逆らう事はできませんでした。
先頭の子がその列車の王であるなら、先頭から2番目の子はまさにNo.2。
そのジャンケン列車の最古参であり、王を支える右腕。
正直羨望の眼差しでした。
しかし、ちょっとまってください。
No.2って、一番最初に負けてますよね?
一番最初にジャンケン列車の王に挑み、さっさと敗れ、たまたま王の後ろにいるだけで、
一番最初に王に勝てると思い、戦いに挑んだ、1回戦敗退の子ですよね?
「後ろ行けよ」
みたいな顔してましたけど、
あなたよりは勝ち進んでますけど!!
つまり、ジャンケン列車のNo.2は、No.2でもなんでもない、しもべ1号だったのです!!
子供の頃にその事実を知ったら、ジャンケン列車の概念が覆ったのではないか。
そう思うのです。
しかし、これを子供に伝える事はしません。
なぜなら、これまでのジャンケン列車の歴史が崩されてしまうからです。
ジャンケン列車の歴史を変えてまで、ぼくは行動したいとは思いません。
真実を知るものでありながら、黙認する。
これが、正しい選択のはずです。
ただひとつこれだけ言えるのは、ぼくはNo.2にもなれなかった、それだけです。
いつか、誰かが、ジャンケン列車の歴史を変えてほしい。